IT(情報技術)とOT(運用技術)の統合がインダストリアルIoTの本質
2つ目のテーマは、「IT(情報技術)」と「OT(運用技術)」の収斂に関するものです。最終的に、インダストリアルIoTの本質は、ITとOTの統合を意味するのかもしれません。
OTとは、プロダクトやサービスを生成するために使われる何らかの技術(例.ファクトリーオートメーション)をもつ物理的な資産を指します。一方で、ITとは、これらのプロダクトやサービスの製造と販売、その支援を管理するためのシステム(例.情報のプロセシング)を指します。伝統的な企業内の組織においては、特定のビジネス目的を実現するために双方の技術が活用されていますが、相互に機能するようにデザインおよび運用されていることは少なく、それらを管理する部門も別々であることが多いかと思います。例えば、工場内にある車両、ドリル、産業ロボットのようなハイテクマシンの保守や修理を行うIT部門の技術者はいないことでしょう。