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ソフトウェアエンジニアだった私が、ビジネス方法論「匠Method」を作った理由

第一回

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価値をデザインし、価値記述の要素から戦略を創りだす

 そして、要求開発方法論をベースに誕生し育て上げた匠Methodには、「論理的美の虚像」を排除する究極のやり方として、価値をイメージすることから始めるというやり方に変えていきました。具体的な価値をイメージした言葉やストーリーなどをから、やるべき事を絞り込むのが、もっとも大切なものを外さず短時間で進められるプロフェッショナルなアプローチに近いという想いに至りました。
その過程では、価値とは何かということを追求し、新たなモデル(形式的な図)として匠Methodに採用したのです。

 戦略を定義する前に、価値をデザインすることから始めるようになりました。 価値記述の要素から戦略を創りだすのです。
 そうすることで、戦略が絵に描いた餅にならず、価値で検証された戦略というこ とにもつながります。また、業務慣習についてもデザインした価値で問うことにより、無理無駄を生み出す悪しき慣習は撤廃できるわけです。この思わぬ効果としては、戦略スタートの要求開発の時代からすると考えられないくらい若い人たちがノリノリで匠Methodをやってくれるのです。そして戦略を気軽に考えられるようになります。
 今は若い人たちに匠Methodを教えたいという想いから、慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科の授業や早稲田大学 理工学術院の授業で学生に毎年教える機会をいただき楽しく授業を進めています。

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この記事の著者

萩本 順三(ハギモトジュンゾウ)

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