なぜ誰にとっても「エクスポネンシャル・テクノロジー俯瞰力」が必要な時代で、専門人材は危険なのか?
エクスポネンシャル・テクノロジーを俯瞰する力とは、先端テクノロジーとその関係を横断的に俯瞰する力です。個々のテクノロジーの細かい所を知る必要はありません。人工知能を知らなければと焦って人工知能に必要なプログラミング言語を勉強し始めるのとは別の方向です。つまり、エクスポネンシャル・テクノロジーが今後10年~20年でその社会や産業に複合的にもたらす影響を知ることです。
前提としてはテクノロジーの進化のスピードがエクスポネンシャルに加速しているということ、そして、業界を破壊するテクノロジーは往々にして業界の垣根の外から訪れる事、これを理解することが重要です。産業で起こっていることでいえば、小売業界には限界費用が限りなく下げられたオンラインコマースと最適化された個別配送が殴り込み、物流業界には自動運転車やドローンによる自動配送が襲い掛かり、旅客業界にはバーチャル・リアリティが襲い掛かります。テクノロジーにより脅威にさらされない業界などはないのです。