エコシステムとしての「音声AIプラットフォーム」での生存戦略
変わってくるのは、検索を通じた顧客との初期接点だけではない。LTV(生涯顧客価値)にも影響を与える動きがある。
Amazonは古くから購買体験を革新してきた企業だが、いま目指しているのは、音声注文や無人店舗などによる「購入プロセスの極小化/無意識化」だ。現在、音声ベースで商品を注文するという行為において、もっとも多く買われているのは日常消費財である。日常消費財は、継続購入型の商品であり選択の関与度が低い。よって、毎回ディスプレイで商品スペックを確認・比較する必要がないため、音声というUIと非常に相性が良い。