小さい力でいかに速く、いかに大きく影響を与えるか──「共創」がエクスポネンシャル思考とムーンショット構想力の有力な武器
現在、多くの企業が、異業種の企業や大学、自治体、ベンチャー企業などを巻き込み、外の力を利用してイノベーションを起こす仕組みを「オープンイノベーション」と呼び、様々な企業が取り組み始めています。一言でいえば、“イノベーションの外注”です。この中でも特に、大企業とベンチャーが協力してイノベーションを起こす仕組みは注目され、コワーキングと呼ばれる共同オフィスのような様々な場所などが多く作られています。
このような場では、共創という言葉をよく聞くことがあります。協創とも書かれます。共創の語源は、英語でいうCo-Creationの訳だと思われます。広義での共創には本来、オープンイノベーションや投資といったもの以上の大きな意味があると私は考えています。共創の考え方の根底にある発想はエクスポネンシャル思考に共通するマインドです。つまり、いかに小さい力でいかに早くいかに大きく影響を与えるかということなのです。