オープンイノベーションを事業開発と研究開発の視点から整理する
「オープンイノベーション」という言葉が、“バズワード”になっている。
冒頭、司会進行をつとめたモニターデロイトのストラテジー シニアマネジャー長尾政明氏の発言からイベントはスタートした。
長尾氏は、コンサルティングファームにおいて、戦略・トランスフォーメーション領域でのコンサルティングに従事した後、事業会社に移り、新規事業企画 (大手電機メーカー)、グローバルオペレーション企画 (海外通信機器メーカー) 等の経歴を持つ。
日本企業においてオープンイノベーションが定着し始める中、長尾氏はその「中身」に危機感を抱いたという。例えば、シリコンバレーなどへ日本の大企業が視察に行く「海外スタートアップ詣」、スタートアップと限定期に協業する“つまみ食い”などが、その代表格だと説明する。「このような“表層的”なオープンイノベーションから本当にイノベーションが生まれるのか疑問です」と長尾氏は強調する。
イベント本編では、モニター デロイトの2人のコンサルタントが、社内の事業開発と研究開発が噛み合った「イノベーションエンジンの再構築」という“モニター デロイトとしての解”を詳細に語った。