昨今、デジタル上のサービス設計、UI/UX設計、コンテンツ企画、CRMなどでデータを活用した改善アプローチが一般的となってきている。しかし、一定の成果は認められるものの改善が頭打ちになってしまう、ユーザーが思う通りに動かずに狙った効果を得られないなど、様々な問題が散見されているという。その要因として、データだけに捕らわれてしまい生活者に対する真の理解が進んでいないことが挙げられている。
HMSが今回開発した「デジタルナッジ」は、行動経済学の知見である、本来ヒトが無意識的に持っている心理や行動の特性を活用し、生活者のデジタル上での行動を設計していく、今までにないデジタルマーケティングの手法。行動経済学は、近年その応用に注目が集まっており、世界各国の政府機関でも政策の効率を高める為に活用が広がっている。
本サービスは、膨大な研究で実証されてきた行動経済学の理論をインプットとすることで、データだけに頼ったアプローチでは辿り着けなかった最適解を導く事が可能になるとしている。
星野 崇宏 教授 プロフィール
2004年3月東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。博士(経済学)。シカゴ大学客員研究員、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院客員研究員などを歴任。45歳未満の研究者に政府が授与する最も権威のある賞である日本学術振興会賞を受賞(2017年)。ほかに日本統計学会研究業績賞、日本行動計量学会優秀賞、日本心理学会国際賞、慶應義塾大学義塾賞など受賞多数。行動経済学会常任理事。マーケティング・サイエンス学会理事。経済産業省ナッジプロジェクト有識者委員。