今回の事業では、2020年4月から2021年3月までの期間で、北海道、東北、西日本の3漁場を対象として、漁獲物トレーサビリティシステムの実展開に向けて、現地への訪問を含む各漁場の水産物の流通の実態調査、漁獲物トレーサビリティシステムのプロトタイプ開発、プロトタイプシステムを各漁場の実業務に導入しての実証実験を実施する。
実施にあたっては、電縁と東京大学のチームが現地を訪問し、各漁場の漁業協同組合、生産者、加工業者、流通業者などの協力を得て、現場状況の調査、関係者へのヒアリング、プロトタイプシステムを使った業務などを実施する。
流通実態調査では、水揚、加工、流通の各過程で水産物がどのように取引され、どのように扱われ、どのように情報が管理されているのかを確認、把握する。
また、システム実証実験では、プロトタイプシステムで実業務を実際に実施し、業務で使うことができるか、期待通りの改善効果を得られるかといったことについて検証する。