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なぜ日本企業のDXは進まないのか──ドーモ守安氏が語る、データ活用の3つの障壁と経営戦略と起業家精神

Biz/Zine Day レポートVol.1:ドーモ株式会社 守安孝多郎氏

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自社が目指すべき「DXのレベル」、立ちはだかる「3つの壁」

ドーモ株式会社 シニアテクニカルコンサルタント 守安 孝多郎氏ドーモ株式会社 シニアテクニカルコンサルタント 守安 孝多郎氏
日本のIT業界にて20年以上の経験があり、エンタープライズビジネスでプロフェッショナルサービスに従事している。Domoにおいて、テクニカルコンサルとして、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション推進のため、Domo導入支援、コーチング、コンサルタントを担当。Domo入社以前は、コンサルティングファームのシニアマネージャーとして情報システム部門の様々な課題解決に取り組んできた。

 そうした問題を解決するためには、目指すべきDXのレベルに対して自社がどこまでできているのか、DX環境整備の成熟度を正しく認識する必要がある。

国内企業におけるDXの現状:DX環境整備の成熟度

 このレベルに合わせて、前出のガートナーの調査結果をプロットすると、下記の図の青い棒グラフになる。国内企業の3/4以上がレベル1からレベル3の間にあり、DX環境整備のため何らかの取り組みをはじめているが、あくまで部分的・一過性で、成果を実感できていないことがわかる。

国内企業におけるDXの現状:DX環境整備の成熟度

 さらに「データの利活用でビジネス成果を得られているとする企業」をオレンジ色でプロットすると、DXに取り組みデータ活用で成果を出すまでに至った企業がいかに少ないかわかるだろう。

国内企業におけるDXの現状:DX環境整備の成熟度

 この理由について、守安氏は「それぞれのステップにおいて、立ちはだかる壁が3つある」という。そして、「ガートナーの上層部は『85%のビッグデータプロジェクトが失敗に終わる』というが、この壁は決して超えられないものではない。的確な対処で着実に乗り越えていくことができる」と語った。

 その壁とは「データの収集と可視化の自動化」「アクションにつながるダッシュボードの設計」「データ活用意識が低い人への定着」の3つだ。なお、そもそもの発端に「壁でない壁」として「なぜデジタル化を推進しなければならないのか、わからない」というものがあるが、それは乗り越えたという前提とする。

データ活用を進める上で直面する3つの壁

次のページ
第1の壁:今あるデータの可視化からはじめる

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この記事の著者

守安 孝多郎(モリヤス コウタロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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