限界費用の低減が可能にしたライブ配信によるコミュニティ
また、デジタルによる限界費用の低減により、「ニッチな共通ニーズを持つ人々の集まり」も容易に組成できるようになりました。これまで、ニッチであるがゆえに仲間が集まらずコミュニティを作りえなかった人たちが、日本や世界といった無限に大きい母集団から仲間探しができるようになったことで、コミュニティとして固まることができるようになったのです。
これをうまく利用しているのが、17 Media Japanが運営する「17 Live」や、SHOWROOMが運営する「SHOWROOM」といったライブ配信サービスです。これらのサービスでは、プロから素人まで、様々な人たちが歌や踊り、会話といったコンテンツを生配信することができます。ネット配信で限界費用がゼロに等しいからこそ、ファンが1人しかいない素人のパフォーマーでも、数万人を超えるような有名人でも、同じように配信をすることが可能となりました。