「FLEXY CREATORs」とは、フリーランスや副業にてプロ人材として活躍するCCO(Chief Creative Officer)やCDO(Chief Design Officer)を始めとしたクリエイターを必要とする企業を対象とし、企業におけるクリエイティブの課題解決に向けて支援するサービス。
名だたる欧米企業では、明確な企業理念に裏打ちされた自社独自の強みや技術、イメージをブランド・アイデンティティとしてデザインによって表現し、製品の価値を高め、世界的な市場拡大に結び付けている。企業におけるクリエイティブは、製品の同質化が一層進む中で、他社との差別化を図るにあたり非常に重要であると言われている。しかし、クリエイターの採用・育成は難易度が高い。また、日本国内において経営層も含め、デザインに対する自信と意識がいまだ低いとも言われており、CCOやCDO等のクリエイターによる企業のデザイン改革が求められている。本サービスは、サーキュレーションに登録しているクリエイティブにおけるプロ人材を「雇用」という形ではなく週2〜4日程度の頻度での活用で、人材の確保、採用コストの削減、またデザイン組織構築等の上流工程からハンズオンでの支援等、企業の課題に合わせたスキルを持つプロ人材の提案を行なうとしている。
プロ人材の一例として、某大手外資系企業のCDOや某メガベンチャーのデザイン責任者、ディレクション〜デザイン〜コーディングまで一貫して依頼できる人材などを、必要な時に必要な業務だけ活用できるようになるという。
▽FLEXY CREATORs 活用事例1
- 企業:某卸業者向けサービス提供企業
- 専門家:某メガベンチャーのデザイン責任者
- 支援内容:デザイン組織構築支援
- 企業課題:リーダー不在、教育・育成
- 詳細:約15人のデザイナーチームにおいてリーダーが不在の状態。モック担当・LP担当・バナー担当などそれぞれが分業して作業することで一定の効率化は図れてたが、それ以上のスキルが身につかないことが課題だった。メガベンチャーにてデザイン部署の責任者の経験のあるプロ人材をアサインすることで、まずは組織課題抽出から再構築プランを作成し、リーダーの育成と教育を技術・意識的な部分の両軸から現在進行形で進めている。
▽FLEXY CREATORs 活用事例2
- 企業:飲食業者向けサービス提供企業
- 専門家:元大手デザイン会社出身フリーランス
- 支援内容:デザイナー兼ディレクター兼コーディング支援
- 企業課題:人材不足、採用不振
- 詳細:自社サービスのローンチを進める上でデザイン人材不足。マネタイズ前なのでデザイナー、ディレクター、コーダーなど複数人雇う資金もない状態だった。その上、代表自らプロダクト制作を行っているため、採用に充てる時間や優秀な人材を獲得できる人脈もなかった。その状況でプロを活用することで、デザイン周りの課題が解決に向かい、更にはコーポレートデザインも手がけた。
本取り組みの実施背景
電通「2019年日本の広告費」によると2019年にはデジタル広告費がマスメディア広告費を上回っており、デジタル広告市場は2兆円を超えるマーケットとして成長を続けている。それに伴い、企業はいかに有効なデジタルマーケティング投資を行うかが重要な局面になっている。また、British Design Councilによると、デザインに投資すると、その4倍の営業利益を得られると発表しており、Design Value Indexは、デザインを重視する企業の株価は、S&P500(S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している米国の代表的な株価指数)全体と比較して、過去10年間で2.1倍の成長を実現したことを明らかにしている。