SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

Biz/Zineニュース

NTT、北大ら、ロボット農機や5G、IOWN関連技術による農機の圃場間自動走行と遠隔監視制御を実現

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

 北海道大学、岩見沢市、日本電信電話(以下、NTT)、東日本電信電話(以下、NTT東日本)、NTTドコモ(以下、NTTドコモ)は、最先端のロボット農業技術に、第5世代移動通信方式(5G)、IOWNを実現する技術の一つである複数ネットワーク最適活用技術や高精度な測位技術等を用いて、農機完全自動走行に向け、通信や映像の途切れを防止する等、安定的で円滑な農機の広域自動走行とその遠隔監視制御を実現した。

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

 北大、岩見沢市、NTT、NTT東日本、NTTドコモは2019年6月28日に産官学連携協定を締結し、最先端の農業ロボット技術と情報通信技術の活用による世界トップレベルのスマート農業およびサステイナブルなスマートアグリシティの実現に向けた研究、技術開発等を進めてきた。

 今回の実証では、5つの技術を実現し、その有効性を確認したという。

  1. 複数ネットワークの最適活用による円滑な広域自動走行
  2. ネットワーク品質に応じたデバイス(農機)制御
  3. 効率的で安全な遠隔監視
  4. 低コストで高精度な測位
  5. 適切な衛星選択によるより高精度な測位、農機以外の機器での位置情報利用(PC等)

 今後は、農機自動走行の安全性をさらに高めるため、衛星信号を用いた測位可能なエリア圏外でも農機自動走行を可能にする路面画像認識による測位補完技術の実証も行うという。

 また、ドローンや草刈・収穫ロボット等農機以外への遠隔監視制御対象の拡大や5Gや現行光ネットワークよりもさらに高速・大容量・低遅延なIOWN関連技術の導入を通じた、より多数の農機の遠隔監視制御、より広域での農業の自動化を目指す。

 さらには、流通・販売・消費分野にまたがるフードバリューチェーンへと取り組みを拡大。それとともに、そこで構築した通信インフラを防災や健康等他分野での活用に広げる等、スマート農業を軸とした、生活に必要なさまざまなサービスのスマート化へとつながるスマートアグリシティの実現を目指すという。

 これらの取り組みに加え、産官学連携のメンバーが主体となり、新たにクボタや日立ソリューションズ、スマートリンク北海道等も加わったコンソーシアムを組成し、総務省の「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証等」、農林水産省の「スマート農業実証プロジェクト(ローカル5G)」事業も進めることにより取り組みを融合・深化させ、農業分野の課題解決、競争力強化に貢献していくとしている。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
関連リンク
この記事の著者

BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング