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「つくることによる学び」を支援する

第3回:ラーニング・パターン

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原則3「学びをひらく」

 《学びをひらく》ためには、まずは、同じ興味・関心の人と組んで《学びの共同体をつくる》ということが考えられる。そのような人が周囲にいない場合でも、それに関する集まりや場に参加してみることで、同じような興味・関心をもつ人と《偶有的な出会い》をすることができる。それ以外にも、自分のやる気を刺激する《ライバルをつくる》というのもよいだろう。

 他の人に話すことで、学びがもたらされることがある。例えば、考えていることがまとまらないときには、それを他の人に話してみると、《はなすことでわかる》ことがある。自分がすでにわかっていることも他の人に教えると、新しい理解の仕方や例を思いつくことがあり、《教えることによる学び》が得られる。あるいは、これから何かを始めようというときには、周囲に宣言するとよい。そうすることで、自分の逃げ道を封じることになり、《断固たる決意》を形にすることができる。

学びをひらく(1)図表6:ラーニング・パターンの原則3「学びをひらく(1)」

 このように他者との関わりのなかで、学びは促進される。ただし、それは他者の目ばかり気にするということではない。自分や周囲が取り組んでいることの意味や意義を、《自分で考える》ことも不可欠である。あるいは、《目的へのアプローチ》が正しいかどうかを考え直すことも必要である。その結果、もし当初の想定と違っていたのであれば、これまでの努力を《捨てる勇気》をもって再スタートするというのも、長期的に見れば重要である。

 学びは、周囲との関係だけでなく、最終的には社会とのつながりも重要になってくる。自分の取り組みの意味や意義を明確にするためには、関係する分野・領域の最先端を知るための《フロンティア・アンテナ》を持たなければならない。そして、それを踏まえて、自分で自分のプロデュースを行う《セルフプロデュース》の感覚を養うことが大切である。そして、最終的にどこの分野・領域でどのように《突き抜ける》のかを考え、実践するのである。

学びをひらく(2)図表7:ラーニング・パターンの原則3「学びをひらく(2)」

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ラーニング・パターンによる創造的な学びの支援

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この記事の著者

井庭 崇(イバ タカシ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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