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LIXIL、榎戸工場で衛生陶器廃材の100%再資源化製造法を確立

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 LIXILは2026年5月7日、愛知県常滑市の榎戸工場において、製造過程で発生する陶器片を高品質な衛生陶器の原料として100%再資源化する技術を確立し、本格的な運用を開始したと発表した。

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 これまで榎戸工場では、品質基準を満たさない衛生陶器の廃材の一部のみを原料として再利用していたが、品質維持の観点から使用には一定の制限があった。そのため、年間約200トン、衛生陶器に換算して約8,000台分の廃材は自社製品に活かしきれず、道路路盤材や陸上競技場のトラックなど、異なる用途でリサイクルするいわゆるオープンループリサイクルに留まっていた。

 LIXILはこの課題解決に向け、長年蓄積した知見を活かし、原料の配合バランス最適化により新たな製造方法を確立した。これにより、品質を維持したまま、従来は十分活用できなかった陶器片を100%原料化できるようになった。この「陶器から陶器へ」循環させるクローズドループリサイクルによって、従来のダウンサイクルと異なり資源の価値を損なわずに使用することが可能となる。

 同工場の取り組みは、粘土や長石など限りある天然資源の使用抑制にもつながり、環境負荷低減と資源循環型ものづくりの両立を目指すものとなっている。今回の技術を他工場にも広げ、LIXIL全体として「陶器 to 陶器」の再資源化率100%の実現を今後目指すとしている。

 LIXILは「Zero Carbon and Circular Living(CO₂ゼロと循環型の暮らし)」という環境ビジョン2025を掲げ、事業プロセスや製品・サービスによるCO₂排出量の実質ゼロ化を推進している。主要製品の原材料の解析を通じて、特にセラミックが自然資本へ与える影響が大きい点に着目し、今回の取り組みでは、廃棄物の循環利用によって新規天然資源の使用最小化を目指している。

 経営企画部門や新規事業担当者にとって、本件は製造現場でのクローズドループリサイクルの実現例として注目に値する。環境規制やESG視点から再資源化技術の社内外展開は今後の競争力強化にも寄与すると考えられる。

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