デジタル戦略部創設直後の“苦悩期”の課題
ここからはヤマハ発動機がDXをどのように進めてきたか(どのような紆余曲折があったか)を振り返っていきます。皆さんに「自社の状況に似ているな」と感じていただけるポイントや課題解決のヒントが、きっとどこかにあるのではないかと思います。
■2015年:経営陣の認識に変化
当時はAI、IoT、ロボットなどの領域でベンチャー投資を行っていました。ITやデジタル技術はヤマハ発動機にとって知見のない領域。しかし今後は、社外投資に頼るのではなく、社内で強化していかなければ──そのような認識を経営陣が持ち始めます。