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bridge流の新事業創造

イノベーション組織に必要な7つの創造プロセス──アイデア募集や提案制度からの発想はなぜダメなのか?

第3回

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 前々回は「組織に“非イノベーション構造”を生み出す元凶」に触れ、前回は解決に向けて自社を診断するための「5つの基準」を公開しました。本稿ではこれまでお伝えした理論を軸に、イノベーション組織に向けた変革のステップを具体的に示します。事業を創造する組織になるためには、何を議論し、どこから手をつけ、どのように取り組むべきなのか。中小企業から大手企業まで、様々な規模のプロジェクトを横断してきた「実践知」としての解決策をお伝えします。

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アイデアを育てる土壌をつくる

「イノベーションを起こすために何を議論すべきか?」

 新たな価値創造に向け、組織の変革に挑戦する企業の多くがこの質問にぶつかります。私たちが携わったプロジェクトの一つにミズノ株式会社の事例があります。開発環境を一新するため施設(ハード)を作ることは決まったものの、組織体制やイノベーションを生み出すための仕組みといったソフト面を整理することには大きな課題を感じられていました。

 新規事業に取り組む企業の例では、事業のタネを見つけるための活動、つまり社内提案制度やスタートアップとのマッチングイベントばかりに目が向き、アイデアを生むための土壌づくりに踏み込めていないケースも少なくありません。事業アイデアは見つかるものの、育てる力が足りない状態です。

 考えられることは「質のいい提案を集めよ」と会社側から執行役に伝えるにとどまり、種を育てるための土壌改善に向けた指示が出ていない可能性です。組織変革の手順を知らなければ指示はできませんし、土壌が変わらなければアイデアの種をどれだけ集めても新規事業を成功へと導くことはできません。

 bridgeではイノベーションの土壌を耕すために、まずは複雑に絡み合った課題の中からもっとも力を注ぐべきセンターピンを洗い出します。課題をプロジェクトとして切り出せれば、実行計画を描き、新規事業を成功させる新たな組織能力の獲得、社内カルチャーの醸成へと発展させるアプローチが取れます。

 具体的なステップの全体像は次の通りです。

  1. 新規事業を生む組織の成功例をインプットする
  2. 自社の棚卸を5つの診断基準を用いて行う
  3. 望ましい未来/避けたい未来を描く
  4. 未来実現に向けたセンターピンを洗い出す
  5. テーマ・課題をプロジェクトとして切り出す
  6. 実行計画(ロードマップ)を描く
  7. 次世代のリーダーでプロジェクトを推進する

 次項からはそれぞれのステップを解説するとともに、実践するうえで特に重要なポイント関して、具体例を織り交ぜながらお伝えします。

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この記事の著者

大長 伸行(オオナガ ノブユキ)

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