日本企業にはイノベーションが必要と言われてから久しく時間がたっています。 多くの企業が、社内外で革新的な製品やサービスを生み出すための取り組みを始めています。 そのための手法やプロセスも、実践的なものが取り入れられ、企業を「創造的な体質」に転換するプロジェクトが試みられています。それでは、どのようにして企業の組織やチームを創造的なものに転換できるのでしょうか?
本セミナーでは、そのための方法として「パターン・ランゲージ」を踏まえ、組織の創造性を高めるための「コレボレーション・パターン」の考え方と、実践の方法について紹介します。 パターン・ランゲージは建築家のクリストファー・アレグザンダーが提唱した知識記述形式です。建物や街の形態に繰り返し現れる法則性を「パターン」と呼び、それを「ランゲージ」(言語)として記述・共有することにより、誰もが創造のプロセスに参加できるような方法論としてまとめあげたものです。
この手法は、建築や都市計画だけでなく、ソフトウェア開発やデザインの分野でも多くの成果をあげてきました。 今回のビズジンが贈るBusiness Book Academyでは、慶應義塾大学 井庭崇准教授が、この方法論をより、わかりやすく企業人のビジネスの現場に活かせるように解説するとともに、「コラボレーション・パターン・カード」を用いたチームや組織での実践手法をくわしく紹介する予定です。
★本セミナーをお薦めする方
- 企業の事業開発、製品開発などの事業戦略関連
- IT部門の方
- マーケティング・企画関連の方
- プロジェクトマネジエント担当、教育・人材育成担当の方
【講師:井庭崇】
慶應義塾大学総合政策学部准教授。博士(政策・メディア)。専門は、パターン・ランゲージ、システム理論、創造技法。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院 Center for Collective Intelligence 客員研究員等を経て、現職。編著書・共著書に『複雑系入門――知のフロンティアへの冒険』(NTT出版、1998年)、『社会システム理論――不透明な社会を捉える知の技法』(慶應義塾大学出版会、2011 年)、『プレゼンテーション・パターン――創造を誘 発する表現のヒント』(慶應義塾大学出版会、2013年、2013年度グッドデザイン賞受賞)、『パターン・ランゲージ―創造的な未来をつくるための言語』(慶應義塾大学出版会、2013 年)など。2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で「アイデアの伝え方」の解説を担当。