今回のレポートでは、日々深刻さを増す社会課題の解決をめざすために、「Sustainability as the only path」という、2021年度からスタートした中期経営計画「K25」のビジョンに込めた決意とともに、「K25」の概略を伝えている。また、事業活動を通じて社会に貢献するための価値創造ストーリー、経営の安定性と飛躍的な発展を両立させるための事業ポートフォリオの変革、そして、活動生産性の向上を促す新しい人財制度とDXの推進について説明している。
花王統合レポート 2021の主な内容
2つのイントロダクションと社長メッセージ
社長メッセージでは、中期経営計画「K25」の概要とその実現の鍵となる取り組みを説明している。2つのイントロダクションでは、「K25」を含む今後の花王が進むべき方向性、起こすべき変革の前提として認識している課題を伝える。
世界の社会的課題を「集積力」で解決する価値創造ストーリー
花王は、多様な事業、多様な技術、多様な視点を「集積力」で強みに変え、多様化・複雑化する社会課題の解決を目指している。その全体像を価値創造ストーリーとして明確化したという。
投資して強くなる事業への変革~Another KaoとReborn Kao~
経営の安定性と飛躍的な発展を両立させるための新しい事業ポートフォリオと、その中核となる「Another Kao」と「Reborn Kao」の2つの花王の構想について詳しく説明している。各事業部門長が座談会を通じて、それぞれの事業の将来像と実現に向けたチャレンジについて伝えている。
社員活力の最大化による活動生産性2倍
多様な人財が、部門や国、組織を超えて共創するためにOKR(Objectives and Key Results)を導入。能力と個性を最大限に発揮できる組織に改革するとともに、DXによる業務の効率化を追求するという。
企業価値を高め信頼にこたえる経営基盤の強化
「持続可能な社会において欠かすことのできない会社」を目指し、すべてのステークホルダーからの支持・信頼に応えるため、コーポレート・ガバナンス、コーポレートリスク、コンプライアンス推進体制などの経営基盤の強化を進めている。