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上場ベンチャーの成長戦略

「失敗のあとの成長を語ろう」マネーフォワード辻CEOが語る、グループジョインと成長投資の“成功法則”

第4回ゲスト:株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介氏

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 本連載では、グロース・キャピタル株式会社 代表取締役社長の嶺井政人氏がナビゲーターとなり、IPOから数年後の上場ベンチャーCEOをゲストに招いて、日本からGAFAを生み出すために必要な「上場後」の成長戦略を紐解いていく。第4回ゲストは、株式会社マネーフォワード代表取締役社長CEOの辻庸介氏。グループジョイン(M&A)と成長投資を繰り返し、右肩上がりの成長を続ける同社の成長戦略を聞いた。

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悩み、もがきながらも前に進むのが起業家

嶺井政人氏(グロース・キャピタル株式会社 代表取締役社長、以下敬称略):まずは書籍『失敗を語ろう。「わからないことだらけ」を突き進んだ僕らが学んだこと』の出版おめでとうございます。マネーフォワードの軌跡ももちろん勉強になりましたが、何より辻さんのスタートアップ業界への愛を感じました。失敗もつまびらかにすることで、あとに続く人たちがチャレンジしやすい環境を作るという想いが伝わってきました。

辻庸介氏(株式会社マネーフォワード 代表取締役社長CEO、以下敬称略):本当はみんな苦労しているのに、基本的にいいことしか表に出さないから外から見ていても実体が分からない。次に続くひとたちのことを考えると、失敗も含めてどんどん出したほうがいいと思っているんです。

 僕が起業を身近に感じることができたのは留学したペンシルバニア大学ウォートン校の交換留学プログラムで訪れた、ロンドン・ビジネス・スクールでの「アントレプレナーシップ」というクラス。そこで見た起業家は決してスーパーマンではなく、普通に悩み、もがき、失敗しながらもひたすら前に進んでいる人たちでした。そういうことが伝わるといいと思ってこの本を書きました。起業したのは9年前ですが、最近よく聞かれるんですよ。「当時からこういう絵を描いていたんですか?」って。そんなはずがないだろうと。

嶺井:そのあたりが非常に伝わり、面白かったです。

辻:そう言ってもらえて良かったです。書いている本人は読んだ人が面白いのかよく分からないので。担当編集さんにも色々アドバイスをもらいながら、大変な思いをして書き上げた甲斐がありました。

 この本を書いた動機にはもうひとつ、グループ内にカルチャーを浸透させたい想いもありました。グループ社員が1,000人を超え、マネーフォワードが創業からどういうことを大事にしてきた会社で、どういう想いでやっているのかといったことが、なかなか伝えにくくなってきた部分もあるので。

 今回、本を書くにあたって他の創業メンバーにも取材したのですが、自分の記憶とまったく違っているところもあって面白かったです。基本、起業家は前しか見ていないから過去を忘れている。美化もされている。個人的にいろいろ思い出す意味でもいい機会になりました。

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この記事の著者

嶺井 政人(ミネイ マサト)

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