「スタートアップの資金調達と特許の関係性分析」にSTARTUP DBを活用
本研究は、スタートアップにおける資金調達と特許の出願に関する関係性を分析するもの。スタートアップにおける資金調達は、スタートアップのその後の成長に大きく関わるイベントであり、その資金調達における調達金額の大きさや成功の可否には様々な要因が存在するという。一方、特許には排他的使用権によって、市場を独占できること、他社からの模倣を防ぐことなど以外に、ベンチャーキャピタルや金融機関との情報の非対称性を緩和させる効果があるとされている。本研究により、特許出願による情報の非対称性の緩和が、スタートアップにおける資金調達にどの様に作用しているのか実証研究を行うと、意図を語る。
STARTUP DBは、変化の早いスタートアップの最新情報を収集・蓄積するだけでなく、継続的に国内スタートアップ動向に関する調査を行い、「資金調達金額ランキング」や「国内スタートアップ評価額ランキング」、「国内スタートアップ投資動向レポート」などのレポートを公開している。本研究においては、STARTUP DBが保有するスタートアップの資金調達情報を含む企業データを提供し、調査分析作業に協力するとしている。
同志社大学大学院ビジネス研究科野瀬研究室について
コーポレートファイナンス理論の実証研究を専門としており、アントレプレナーファイナンスをはじめとする資本市場を舞台に行われる企業の意思決定や、株主・投資家の行動メカニズムを解明することを目的に研究を行っている。