大成建設と地熱技術開発は、地熱によって高温状態となった地層中にCO2を圧入し、熱媒体として循環させることで地熱資源を採熱する、熱水資源に頼らない革新的な地熱発電の技術開発に着手する。
この事業では、高温状態にあるが熱水量が不足するため従来技術では地熱発電に適用できなかった地熱貯留層中に、CO2を圧入し、高温になったCO2を回収することで地熱発電が可能となる。圧入されたCO2の一部は、地熱貯留層中に炭酸塩鉱物などとして固定されるため、カーボンニュートラルへの貢献も期待できるという。
開発技術項目
- CO2地熱発電のための全体システム設計
- CO2を破砕流体とした人工地熱貯留層造成技術
- 地熱貯留層内でのCO2流体挙動把握技術
大成建設と地熱技術開発は今後、この事業において、これまで培った技術を駆使し、CO2を用いた地熱発電の社会実装のための基礎技術の確立を目指す。