TCFDの開示要求に即した「OODAアプローチ」
──「OODAアプローチ」については。
尾山:これまでは、3〜5年という時間軸で中計経営計画(中計)や長期経営ビジョンを立てて、それに基づいて組織を動かしていくという直線的な経営のあり方が一般的でした。けれども、不確実性の高いこれからは、そうした直線的な経営のあり方で本当に大丈夫でしょうか。もっと短いサイクルで機敏に世の中の変化を捕まえて、戦略の軌道を修正していけるようなアジャイルな組織運営のあり方を追求していくことも必要になるのではないでしょうか。