「第四次産業革命」にみる「激動期トラップ」と、「日本的経営の崩壊」にみる「遠近歪曲トラップ」
次に説明した「激動期トラップ」とは、時代の変化を過剰に捉え、「今こそが激動期」だと思い込むことだ。
昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大によって世の中は大きく変化しているといわれているが、振り返ると、メディア上では毎年のように変革が起きている。特に「産業革命」は毎年起きているとされており、そのほとんどが「第四次産業革命」なのだという。また、「○○2.0」「○○3.0」という表記もこの10年間盛んに喧伝されているが、だれもその前のバージョンとの本質的な違いを説明することはできていないというのだ。