人間の行動を習慣づけさせるフック・モデルのフレームワーク
続いて、フック・モデルのフレームワークについて紹介した。フック・モデルは4つのステップからなる。
フック・モデルでは、使い始めるきっかけというものを2つに分類しています。1つは外的なトリガー。広告だったりとか、口コミだったりとか、自分以外から何かしら情報を得て使い始めるきっかけです。例えば、メールや携帯の通知、プッシュとかもそれになります。もう1つは、内的なトリガー。自発的にアプリのサービスのプロダクトを使いたくなるような瞬間をどう生み出すか。この2つに分けて改善をし、KPIを管理していくとうまくいくと考えています。
iQONの場合、外的なトリガーは何なのかを、ユーザーにアンケートをしました。iQONは85%以上のユーザーが、スマホのアプリストアでiQONを認知していました。当然だと思います。僕たちはベンチャーで、広告宣伝費、マーケティングもままならなくて、普通に認知させるしかなかったのです。なので、僕たちはアプリストアから使い始めるという外的トリガーを、徹底的に磨き上げました。いわゆるASO(アプリストア最適化)です。 アプリストアで発見したユーザーがしっかりと安心感を持って使い始めるように、レビューのメンテナンスをしたりとか、分かりやすいスクリーンショット、キャッチーなコピーライティング。これらを用意して、見つけたユーザーがより使いたくなるような改善を行いました。これが、iQONの外的なトリガーです。
外的なトリガーは普通にユーザーにインタビューすることで、比較的簡単にわかる。ヒアリングで一番多く出てきた、トリガーを見極めて対策を施す。インターネット検索がトリガーであれば、SEOなどだ。 これに対して、内的なトリガーは見つけるのが難しいと、金山氏は言う。