上場のためのチェックリストではない「コーポレートガバナンス」の本来の意味
小林:私はよく「継続的に成長するためにはリスクテイクしつづける必要があり、そのための仕組みを備えるべきだ」と言っています。ですが、多くのスタートアップがコーポレートガバナンスに注目するのは上場のときですよね。「上場のために監査役を置かなきゃいけない」とか「内部統制を整えなきゃいけない」といったように、あたかもチェックリストのように多くのことを言い渡されます。
みんな、本来のコーポレートガバナンスの目的がわからないから、すごくモヤモヤしたまま、一問一答的な対応をしてしまうケースがまま見られます。「資本市場との対話がなぜ必要ですか?」と聞くと、「必要だとコーポレートガバナンスコードに書いてあるから…」と。