生活に溶け込むブロックチェーンの活用事例
次に、組込型金融に関する具体的な取り組みについて、株式会社ブロックチェーンハブの増田氏が説明した。同社は、社名の通りブロックチェーン技術を活用した新規事業創出の“場”を提供してハブになることを目指し、事業共創、教育啓発、創業支援、越境支援といった四つの事業を展開している。
増田氏は生活に溶け込んでいくという観点から、ブロックチェーンを使用したデジタルトークンやコインを用いた例を挙げた。たとえば、会社で独自のコインを流通させ、感謝の気持ちを表す際に「ありがとうコイン」を渡す。そしてコインが貯まるとお菓子などと交換できるというケースだ。そのように今まで生活の中で可視化されていなかったものがトークンやコインの形を持って世の中に現れていくだろうと増田氏は語る。