日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼、金属系材料研究開発センター(以下、JRCM)の4社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト」に以下4つの開発項目を共同提案し、2021年12月24日に採択された。
- 所内水素を活用した水素還元技術などの開発:2030年までに、所内水素を活用した高炉における水素還元技術およびCO2分離回収技術などにより、製鉄プロセスからCO2排出を30%以上削減する技術を実証
- 外部水素や高炉排ガスに含まれるCO2を活用した低炭素技術などの開発:2030年までに、中規模試験高炉において、製鉄プロセスからのCO2排出50%以上削減を実現する技術を実証
-
直接水素還元技術の開発:2030年までに、低品位の鉄鉱石を水素で直接還元する技術により、中規模直接還元炉において、現行の高炉法と比較してCO2排出50%以上削減を達成する技術を実証
※日本製鉄、JFEスチール、JRCMの3社で共同実施 - 直接還元鉄を活用した電炉の不純物除去技術開発:2030年までに、低品位の鉄鉱石を活用した水素直接還元-電炉一貫プロセスにおいて、自動車の外板などに使用可能な高級鋼を製造するため、大規模試験電炉の不純物(製品に影響を及ぼす成分)の濃度を高炉法並みに制御する技術を実証