「両利きのDX」を実現する3つの軸
では、数々のプロジェクトを擁するDX1.0~4.0を、どのような体制を以て実現するのだろうか。損保ジャパンは以下の3つを体制の軸として、大規模なDX推進にあたっている。
1.アジャイル開発体制
これまで、保険という金融のセキュリティ基準を保つためには、最初から要件をすべて定義して開発を行うウォーターフォール型が一般的であった。しかし、商品の体験価値を高めるためには顧客のフィードバックが重要で、これには柔軟なアジャイルの開発体制でないと対応できない。そこで、後述のCoEや社内のデジタル開発人材が現場とともになって、保険のセキュリティ基準と顧客ニーズ対応の両立を実現するためにアジャイル化を進めていくという。