すべての起業家が「ユニコーン」を目指しているわけではない
田淵:Zebras and Company(ゼブラアンドカンパニー/以下、Z&C)は、「ゼブラ企業の社会実装」や「ゼブラ経営の理論化」などを目指して立ち上げた会社です。創業以前、私が国内外の様々なインパクト投資に携わる仕事をしていた当時は、短期的、つまりユニコーン的に成長していくスタートアップを良しとする投資家がほとんどで、そこに違和感を持ったのが創業のきっかけとなっています。
もちろん、スタートアップがユニコーン企業になることを期待することも、1つの投資の在り方です。決して悪いことではありません。ただ、起業家のすべてが自社の指数関数的な成長を望んでいるわけではないのです。事業戦略や領域、経営者の価値観によっては、長期で持続的に成長していくスタイルの方が適していることだってあるはずです。実際、私はZ&C立ち上げ以前に、こうした起業家の方々にもたくさんお会いしてきました。