着想から事業化まででぶつかる大企業ならではの“壁”とは
──続いて、大企業であるゆえに乗り越えなければならない“壁”があると思いますが、どのように乗り越えたのかを、事業のアイデア着想から事業化までのプロセスと合わせてお話しいただけますでしょうか。
米田:アイデアの種は、東海道を繰り返し歩いているという社内の先輩との何気ない雑談から生まれました。事業化まで多くのハードルがある中で、自分が何を実現したいのか、どのような価値を提供したいのかを持っていないと続けることはできません。それが何かというと、全国各地を見渡すと、三菱地所の本業では手が届かない地域があり、そこにも人の流れを生み出したいという想いを入社以来持っていたことです。