2026年2月12日、テレビ東京は、IPプロデュース企業Mintoが実施する第三者割当増資を引き受け、5億円の出資を行うことを決定したと発表した。本件は、アニメやマンガ、キャラクターといったIP価値の最大化を目指す成長戦略の一環で、デジタル分野および海外展開に強みを持つMintoの事業基盤を活用し、テレビ東京が保有する多様なIP資産の収益力強化を目指す。
テレビ東京は、2035年までを見据えたグループ長期ビジョン「テレ東VISION2035」において、CaaS(Contents As A Service)戦略を掲げ、コンテンツ価値最大化を指針としている。ここ数年、アニメやドラマ、オリジナルIP「シナぷしゅ」など自社コンテンツへの国内外の需要が高まっており、海外展開やデジタル領域での収益モデル確立が重点課題になっていた。
Mintoは、マンガ・アニメ・キャラクターを起点としたIPの企画、制作からデジタル展開、さらにはタイやベトナム現地法人を通じた東南アジア全域での事業展開を行うIPプロデュース企業である。テレビ東京は、Mintoの販路や人材ネットワークを活用できることで、自社IPの東南アジア市場を中心とした海外展開およびマネタイズの強化を見込んでいる。
テレビ東京は2022年にも、ベトナムのPOPS Worldwideとの資本業務提携を通じてファミリー層向けアニメコンテンツの海外配信事業を推進してきた。今回のMintoとの提携により、その取り組みをさらに加速させるとしている。今後は配信、商品化、ゲーム化などIPを起点とした多角的な収益エンジンの拡充を狙う。
両社は「戦略的パートナー」としてシナジー創出を期待し、テレビ東京はMintoのノウハウや拠点を活用しながら東南アジア市場を中心としたIP展開拠点の機能強化を推進する。一方、Mintoとしても自社が持つIPマーケティングやデジタルプラットフォーム開発、ショートコンテンツ制作などのノウハウを生かし、テレビ東京との協業による新たな価値創出を目指す。
なお、今回の出資は2026年1月30日に引受契約を締結しており、2月18日にクロージング予定。今後もテレビ東京はグループ全体の持続的な成長を図るため、シナジーが期待できる企業との資本業務提携やM&Aを積極的に推進していく方針である。
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