髙島屋およびトランスコスモスの合弁会社であるTAKASHIMAYA TRANSCOSMOS INTERNATIONAL COMMERCE(以下、TTIC)は、ショールーミングストア事業を開始する。
同事業のスキームは、髙島屋、トランスコスモス、TTICの3社で構築。百貨店ならではの接客サービス、ギフト機能を充実させた専用オンラインサイト、D2C企業を中心とした品揃えを、三位一体となって実現することで、百貨店になじみのない顧客との接点を獲得するとともに、新しい価値を提案していくという。
なお、第1号店については、4月下旬に髙島屋新宿店2階にオープンする予定。将来的には、国内外の髙島屋の店舗に加え、ASEANを中心に髙島屋以外の店舗への出店も目指すとしている。
また、同事業で得たD2C企業とのネットワークを、現在TTICで取り組んでいる越境EC事業に活かすことで、出展企業に対し海外販路を提供するとともに、インバウンド需要を取り込み事業成長につなげていくという。
店舗の特徴は以下のとおり。
充実したギフト機能による需要への対応
ギフトに適した商品セレクトに加え、専用オンラインサイトで購入した商品は、顧客の要望に応じてギフト包装での配送が可能。また、ソーシャルギフトにも対応し、SNSやメールなどを通じて、住所を知らない相手にもギフトを贈ることができるとしている。
キュレーター厳選の品揃えで、思いがけない商品との出会いを提供
「食・グルメ」「ライフスタイル」「ビューティー」「日本アート&クラフト」「エシカル」など、それぞれのテーマに精通する5人の目利きキュレーターが商品の一部をセレクト。キュレーターが商品の価値や魅力などを独自の目線で発信することで、思いがけない商品との出会いを提供するという。
専属の販売員がおもてなし、オンライン接客にも対応
店頭では、専属のスタッフが展示商品の説明や、専用オンラインサイトの利用方法などのアドバイスを行い、顧客のニーズに合わせたショッピング体験をサポート。また、店内にはオンライン接客専用ブースを設置し、来店できない顧客も店頭同様の接客を受けられる(要事前予約)としている。
定量・定性のレポート提供、独自の商品販売サイトなど、出展企業への手厚いサポート
店内に設置したAIカメラからの取得データ、専用オンラインサイトやSNSから得た閲覧データなどを組み合わせた定量分析に加え、専属の販売員が接客での会話を通じて得た顧客の購買意欲や動機などの、定性情報を提供。これらの情報を、今後の製品開発などに活かせるという。
また、専用オンラインサイトはTTICが運営を担うため、出展者は店頭用展示サンプルと販売用商品の手配など最小限の準備で、顧客との接点を持つことができるとしている。