問いから「妄想」し、五感全体で「知覚」する
ビジョン思考の1つめのステップ:妄想
ビジョンを作るうえで最初に行うのが「妄想」である。これがデザイン思考とは大きく違う点だ。デザイン思考では世の中にある課題を発見し、それを解決していく。しかし、ビジョン思考では、自分たちがやりたいことを起点にし、それを解決していく。
それを考えやすくするのが「What if(もしも…だったら)」という問いかけである。たとえば、イーロン・マスクのように「もしも地球以外に火星へ人類が移住できるとしたら…」と妄想を問いかけ、文章化する。こうすることでビジョンを一歩、具体化させることができる。なぜなら、言葉にすることで、「なぜ、そうならないのだろう」と現状とのギャップが見えてきて、ビジョンに対して動き出すモチベーションが湧いてくるからである。また自分たちが有する問いを発信することで、外から情報や知恵を持った人など、資源を呼び込むこともできる。