組み替えで独自性を付与し、挑発から別の選択肢を表現する
ビジョン思考の3つめのステップ:組み替え
妄想をし、知覚を働かせて解像度を上げたあとは「組み替え」のステップになる。知覚のステップまでに、自分たちがやりたいことの世界観はうっすら見えてきているはずである。それに対し、自分たちにしかできない独自性を付与していくのが、このステップのポイントである。
ここで重要なのは「違和感」である。PayPal創業者のピーター・ティールは「賛成する人がほとんどいない、あなただけが知る大切な真実とは何だろう?」と問いかける。たとえばブルーボトルコーヒーは既存のコーヒーショップに対して、日本の喫茶店にあるようなコーヒーに対する真剣さ、様々なものに対する気遣いがないことに違和感をおぼえていた。そこで、日本の喫茶店のようなサード・ウェーブ・コーヒーをという世界観を提示している。