知財リエゾンチームを軸に据えた「組織変革」
知財部の活動の重要性が増す中で、内山氏は知財部門に関わる組織の変革に着手した。知財部は法務・知的管掌の中に、法務部と並んで置かれており、内山氏は法務・知的管掌と知的財産部を兼務している。知的財産部には2018年に移ったが、これからはイノベーションを創出していく組織と今まで以上にコミュニケーションを深める必要があると感じていた。
そこで、2018年当初は特許開発室、知財戦略室、プロジェクト推進室、知財管理室と4つに分かれていた知的財産部を再編し、「知財リエゾン」と呼ぶ部隊を作って、事業本部や技術本部などに近接していろんな情報を得て、特許の掘り起こしや知財戦略を考える体制を整えた。現状は、知財リエゾンが執行機能を担い、特許出願などのオフィスアクションを特許開発室などが専門機能として担保している。