できる人が使う「論理」x「直感」の力
ビジネスシーンの多くの場面で客観性や合理性が重視される中で、できるビジネスパーソンは戦略的に、意識的に「直感」を使っています。直感とは、「思いつき」「ひらめき」とも言えますが、正確にはその時の状況や目的に沿って、過去の経験や様々な情報をもとに論理的なプロセスを経ずに到達した結論という意味です。
「絶対に失敗できない」かつ「緊急な」状況で意思決定を迫られる消防士や救急救命士などは、状況を見て「直感的に一瞬で解を決める」という研究成果があります。また、チェスや将棋のプロフェッショナルも状況を分析して、複数の選択肢を洗い出し比較するという通常のロジカル思考をベースにした思考法ではなく、状況を見て「ひらめいた最初の選択肢」を順に検討しているというデータがあります[1]。限られた時間で間違えてはいけない意思決定を迫られる職業でも「直感」が使われています。