AI insideは、経済産業省および日本貿易振興機構(ジェトロ)による「日ASEANにおけるアジアDX促進事業(第三回)」において、「タイにおける業務自動化に資するAI-OCRの開発・導入実証事業」が採択されたと発表した。
これにより、AI insideは紙帳票の情報(アナログデータ)をデジタルデータ化する「DX Suite」などのAIサービス、およびAIインフラの提供により、タイをはじめとしたASEAN諸国における業務自動化・DX推進に貢献するとしている。
タイ政府は、2015年に長期ビジョン「タイランド4.0」を示し、2036年までに1人あたりのGDPを13,000ドルまで上げることで、高所得国の仲間入りを目指す目標を掲げている。また、デジタル産業の推進による「デジタル立国」を経済目標として掲げ、イノベーション・生産性・サービス貿易をキーワードとした産業の高度化・高付加価値化による持続的な成長を目指す動きが加速しているという。
AI insideは、DX Suiteによるデータ入力自動化の事業化、および事業拡大に向けた現地パートナーの開拓を推進。また、同事業を皮切りに、ASEAN諸国においてDX SuiteをはじめとしたAIプラットフォームをクラウド・エッジで提供する、AIインフラの構築を目指すと述べている。
プロジェクト名
- タイにおける業務自動化に資するAI-OCRの開発・導入実証事業
現地企業や政府との協力・連携
- 現地パートナー:C.S.I.(THAILAND) COMPANY(エンドユーザーに対するAI-OCRの導入検証)
実証内容
- AI-OCRによって情報をデジタルデータ化するアプリケーション(DX Suite)の開発、事業化を推進
- セキュリティなど現地の法令・商慣習を踏まえたインフラを構築し、まずは定型帳票を対象に市場展開に向けた土台をつくる
- 次に、非定型帳票を対象に、汎用性の高いAIモデルの開発を行い、業務自動化を実現
期待される裨益効果
- 労働集約的なデータ入力などの業務を自動化することで、知識集約的な財・サービスへのシフトを促し、DX推進に寄与
- RPA・ERP・会計ソフト・電子カルテなどの業務ソフトとの連携、ASEAN地域複数国への展開、新たなAIサービスの提供など、日本発のAIソリューションの輸出に貢献