リコーは、日本におけるmRNA医薬品の創薬市場の活性化に向けて、「リコー バイオメディカル スタートアップ ファンド」を9月に設立。創薬事業を行う日本国内のスタートアップ企業の研究開発を支援すると発表した。
リコーは、mRNA医薬品のCDMO(医薬品受託製造)事業を行うエリクサジェン・サイエンティフィック(以下、eSci社)の子会社化を7月末に完了。同社の事業を生産工程の自動化技術や生産管理ノウハウで支援することで、mRNAを用いた創薬事業の規模拡大を図っている。
今回設立するリコー バイオメディカル スタートアップ ファンドは、ベンチャーラボインベストメントをGP(General Partner)とし、日本国内のスタートアップ企業に対して投資を行うとのこと。スタートアップの発掘・育成を行うとともに、日本国内におけるmRNAを用いた創薬基盤の整備・構築を加速するという。
リコーは今後、同ファンドの活動を通じ、mRNAを用いた創薬に関する知見や技術を深めながら、日本国内における市場の拡大に貢献。基礎研究や前臨床にとどまらず、mRNAを用いた創薬支援におけるプラットフォーマーを目指すとしている。