伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、企業の温室効果ガス(以下、GHG)排出量の可視化や削減支援、再生可能エネルギーの導入や利活用支援、関連するデータ活用基盤の構築など、カーボンニュートラルに関連するサービスをメニュー化し、体系化したと発表した。
CTCは、1990年頃から始めた気象データの解析・シミュレーションにおける技術をもとに、再生可能エネルギー発電事業者へのコンサルティングサービスやシステム開発を行ってきた。今回、各企業のグリーントランスフォーメーション(GX)の推進を支援するために、従来個別に提供していたソリューションやサービスを体系化。GHGの削減につなげる「GXソリューションフレーム」と、データの取り扱いに関連する「GXデータプラットフォーム」で構成されている。
GXソリューションフレームは、企業のGHG排出量の削減や、エネルギー利用の効率化など技術支援を行う「GXソリューション」、情報開示や削減を含めたGX戦略の策定を支援する「GXアドバイザリサービス」の分類で、GHG削減のためのソリューションをまとめたもの。GXデータプラットフォームは、GHG削減に向けて各企業における経営企画部門や事業・拠点部門の連携を促すデータ活用基盤を構築するものである。現在多くの手作業が介在し課題となっている自社およびサプライチェーンのGHG排出データ収集・管理に加えて、データの可視化、AIによる分析が実施できるという。
CTCは今後、マテリアリティ(重要課題)で掲げている「気候変動対応への貢献」に基づき、GX関連のサービスメニューを拡充し、顧客と社会のカーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。