日本オラクルは9月26日、清水建設が、建設DXに向けた現場業務のデジタル化および標準化推進に向け「Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)」を導入したと発表した。
清水建設では、書面でのやり取りや属人化された業務プロセスが多々存在する建設現場において、デジタル化による標準化を促進。協力会社との連携を含む効率化を推進し、将来的には業務データの集約、利活用による建設DXを実現するために、OCIを導入したという。
具体的な取り組みとしては、月次で開催される特別安全衛生協議会関連の業務のデジタル化および標準化から着手。これまでは、協議会開催招集、出欠確認連絡、実施、報告書の承認、保管までの一連の業務はメール、FAXなどで行われており、現場の従業員と協力会社の作業時間の負担になっていたという。この業務フローを整理し、アプリケーションからの入力、確認と関連データのシステム上での保管を可能にすることで、業務のデジタル化、標準化を推進。その際に、OCIで提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」「Oracle Application Express(APEX)」「Oracle Analytics Cloud」を活用し、アプリケーションおよびシステムを開発したとしている。
清水建設は今後、全国の建設現場での導入を推進しながら、将来的には施工管理などをはじめとする建設現場で手作業、紙ベースで管理している帳票、作業記録、報告書なども、データとしてシステム内に蓄積。データ活用を通して、業務効率化と従業員の生産性向上を進めていくという。