アステラス製薬とTaysha Gene Therapies(以下、Taysha)は、アデノ随伴ウイルス(AAV)遺伝子治療プログラムにおける提携に関する契約を締結した。
同契約に基づき、アステラス製薬は、Tayshaの発行済普通株式15%に加え、2つの臨床段階のプログラム(TSHA-102、TSHA-120)のライセンスに関する独占的オプション権、およびTayshaの経営権の変更に関連する特定の権利を、総額5,000万米ドルで取得する。
オプション権が行使された場合には、アステラス製薬の遺伝子治療領域におけるグローバルな研究開発および製造、商業化に関するケイパビリティを、Tayshaの中枢神経系のAAV遺伝子治療プログラムに適用。深刻なアンメットメディカルニーズを有するレット症候群および巨大軸索性ニューロパチーを抱える患者の新規治療選択肢の開発を促進することが期待できるという。
アステラス製薬は今後、Tayshaの取締役会にオブザーバーとして参加し、TSHA-120およびTSHA-102を進める際に、アステラス製薬の遺伝子治療の開発および商業化に関する専門性を活用できるようにするとしている。