ウェルビーイング経営は“社員の心に火を点ける経営”
小布施:髙倉さんは、日本企業においてウェルビーイングが経営課題として顕在化した理由をどのようにお考えでしょうか。
髙倉:個人的には、大きく3つの要素があると考えています。1つ目は、不確実性の時代が訪れたこと。環境の変化が激しくなり、以前のように「策定した戦略をその通り実行すれば会社が進化する」という時代ではなくなりました。こうした環境下では、社員の内発的動機、個人のパーパスと会社のパーパスのシンクロが必要となります。そうして人の心に火が点かなければ、人的資本の価値が生まれませんからね。