競争優位性確保のポイントは、変革をやり切る“人材”に
「戦略は今や“コモディティ”の時代です。誰が策定に携わっても、大手化学メーカーの戦略、目指すポートフォリオはおよそ同じところに行き着くでしょう」と髙橋氏は語る。これは、大手化学メーカーの中期経営計画書を読み比べてみても顕著に表れている傾向だという。
では、差別化の要因とはいったい何だろうか。髙橋氏は、「変革をやり切る経営者と人材が育っているか」が、競争優位性を確保するためのポイントだと考えている。その言葉のとおり、同氏は2022年1月に旧 昭和電工、そして旧 昭和電工マテリアルズの社長に就任して以来、人材育成に力を入れてきた。この方針は今後も変わらず、まず同氏は経営者として、人事やHRの在り方を変革すると述べている。