出光興産、北海道電力、石油資源開発(JAPEX)は、北海道・苫小牧エリアにおいて、3社の事業拠点や強みを生かしたCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage:CO2の回収・有効活用・貯留)の実現に向けた共同検討を開始する。
北海道では、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボン北海道」を表明し、取り組みを推進。苫小牧エリアは、3社の事業拠点を含む多様な産業が港湾周辺を中心に集積していることに加えて、3社が参画する日本CCS調査が国のCCS実証試験に取り組むなど、カーボンニュートラルへの取り組みが先行している地域だという。
今後は、苫小牧エリアの複数の地点をつなぐハブ&クラスター型CCUS事業を2030年度までに立ち上げることを視野に、CO2排出地点とCO2回収設備、CO2輸送パイプラインに係る技術検討、CO2貯留地点の適地調査などを中心に、具体的な調査・検討を進める予定。また、同共同検討と併せて、CO2利活用についても、具体的な検討を進める予定だとしている。