「DXをレイヤー構造で考える」とは
こういったデジタルの「レイヤー構造」の発想からDXを考えるためには、具体的には何をすればいいのだろうか。西山氏は、企業の縦型・ピラミッド型の組織をレイヤー構造に置き換えることだと話す。
現状、多くの会社の組織は縦割りになっている。まず、コミュニケーションを縦のラインで行うことがその1つだ。担当者が社長に了解を取り付けるには、直談判するのではなく主任に相談することから始まる。そして次に、主任は課長代理に相談し、課長代理は課長に相談し……と縦に相談が連なっていく。多くの組織ではそのルートを遵守し、隣の課の課長に直接仕事の依頼をすることはない。