日本航空(以下、JAL)と博報堂は、地域の体験プログラムをWeb3.0技術を活用したNFTとし、国内外の購入者を地域の関係人口に変えていく「体験型NFT」の検証を行うため、三重県鳥羽市ならびに鹿児島県奄美市において、2月より実証実験を実施する。
「KOKYO NFT」では、地域ならではのモノやコトのNFT(=体験型NFT)を展開し、インバウンドを中心とする訪問者が、旅の前後において地域との関係性を長期継続できる仕組みを構築しながら関係人口を増やし、新たな地域づくりを目指す。
今回実証実験を行う三重県鳥羽市では、結婚30周年を祝う「真珠婚式」と、真珠の養殖に成功した「真珠のまち」鳥羽を掛け合わせた内容で、「今後も自分たちの大切な日を鳥羽で過ごしたい」と思えるようなNFTにしたという。
また、鹿児島県奄美市では、特産品である黒糖焼酎樽のオーナーになる権利をNFTにし、3年後に自分がオーナーである焼酎をオリジナルボトルで受け取るまで毎年、オーナー樽の熟成具合の試飲を兼ねて、季節ごとに奄美での特別な現地体験を提供するとしている。
なお、NFTの製作・販売は4M、またNFT開発・SNS運営に関する各種支援についてはリードエッジコンサルティングに委託。NFTは、KOKYO NFT Webサイトにて購入できるという。
JALグループは、同取り組みにより、最新のデジタルテクノロジーを活用して世界の人々と地域との新たな関係性を構築し、関係人口創出へ貢献することを目指す。
博報堂ミライの事業室は、「生活者発想」と「クリエイティビティ」を活かし、多くの生活者がWeb3.0に参加できる世界の構築を目指すとしている。