多様な人材をまとめるデジタル庁の「ミッション・ビジョン・バリュー」
柿崎:多くの日本企業で「組織の文化を変えたい」と言いつつうまくいっていない現状がある一方、デジタル庁は、他の省庁や民間企業から集まってきた多様な人たちの意識がうまくまとまっているように感じます。それはミッション・ビジョン・バリューがうまく機能しているからでしょうか。
牧島:ミッション・ビジョン・バリューはとても大事だと思っています。平井先生をはじめIT総合戦略室からデジタル庁立ち上げを進めてきた方たちが議論をし、魂を込めてミッション・ビジョン・バリューを定めて始動した組織なので、スタートアップとしてゼロから文化を育てることができた点ではありがたかったです。書籍にも「霞が関の文化を変えたい」と書いていますが、デジタル庁が各省庁のハブとなることで、霞が関にデジタル庁の文化を伝播させることができると考えています。