丸紅は、精米の生産工程で発生するもみ殻を炭化させた「もみ殻炭」の生産者であるプロスと、もみ殻炭の製造販売を含む業務提携に関する基本合意書を締結した。
もみ殻炭は、炭の内部に多数の微細孔があり、保温・保水・吸湿・脱臭・土壌改良など様々な機能を持つ。そのため、製鉄・製鋼用保温材や育苗・園芸培土の構成材用には欠かせず、土壌改良材用にも用いられるほか、バイオ炭の一種として、近年では工業用のバイオ原料としても注目されているという。
同締結により丸紅は、プロスに対し、秋田工場の製造設備更新に協力することに加え、各顧客の要請に応じて国内外でのもみ殻炭生産能力の増強を検討。環境課題の解決や土壌改良など、コベネフィットにもつながるカーボンクレジットの創出に寄与するとしている。
また、もみ殻に限らず、未活用のバイオマスを原料とする各種バイオ炭を活用して創出したクレジットによって、化学品などの商材をカーボンオフセットするなど、効率的な循環経済の構築に向けた取り組みを推進するという。