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Matterport、デジタルツインプラットフォームに生成AIを組み込むイニシアティブを発表

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 米Matterport社は、デジタルツインプラットフォームに生成AI(ジェネレーティブAI)を組み込む新たなイニシアティブ「Genesis」を発表した。

 Genesisは、Matterportの「Cortex AI」や「Property Intelligence」といったディープラーニングおよびコンピュータビジョンの革新技術と生成AIを組み合わせ、新世代のデジタルツインを実現するという。

 たとえば、正確な寸法の3D空間から、インテリアを取り除いたり、新たにデザインしたものを表示したりすることが可能。新しいデザインコンセプト、運用時のレイアウトなど、空間利用の要件も、建物のサイズや住宅用・商用といった種別に応じて迅速に評価およびカスタマイズされるとしている。

 同プロジェクトは、Matterportの人工知能の専門知識と、3D空間データライブラリ(27億平米以上のデジタル化された物理空間データを格納)が基盤となっており、建築物の世界における物件のマーケティング、管理、再構築を全自動で支援すると述べている。

 Genesisは、Matterportの建築空間インサイト(示唆)と、物件の設計、レイアウト、活用を正確な寸法で限りなく現実に近い3Dで自動的に高める機能を融合。主なユースケースは以下のとおり。

  • インテリアデザインと空間利用:住宅所有者、設計者、物件管理者が、自動化された仮想インテリアデザインおよびステージングで物理空間を再構築できるよう支援。そうした空間利用を最適化する方法についての推奨なども実施
  • 設計と建設:住宅所有者、建築家、建設者が効率的で持続可能なアクセス性の高い建物を容易に構築できるようにする
  • エネルギー効率:建物のエネルギー消費を削減する方法のインサイトを提供し、光熱費を節約してカーボンフットプリントを減らせるようにする
  • 保守と修理:建物の最も一般的な保守と修理の問題を早めに明らかにするとともに、問題の防止方法のヒントを提供し、問題が大きくならないうちに建物の所有者や管理者が対処できるようにする
  • 安全性とセキュリティ:火災の危険や建築基準法違反などの建物の潜在的な安全性とセキュリティリスクに焦点を当て、そうしたリスクの対処方法に関する推奨事項を示す

 Matterportの会長兼CEOであるRJ Pittman氏は、「Matterportはデジタルツインプラットフォームに高度なAI機能を組み込んで新たな可能性を切り拓き、建築物の世界で物件と空間の管理方法を一変させようと尽力しています。これにより、新旧すべてのお客様にとって、物件のマーケティング、空間計画、建設、管理および保守が大幅に簡素化されるでしょう」と述べている。

 Genesisをデジタルツインプラットフォームに統合する計画は現在進行中で、2023年末までに初期リリースを行う予定だという。MatterportはGenesisを通じてイノベーションと顧客価値を推進し、建物の世界をデジタル化するためのAIを開発し続けるとともに、世界中でデジタル化してきた27億平米以上の物理空間からユーザーが新たな建築空間の価値を実現できるよう支援するとしている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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