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伝統企業とスタートアップのオープンイノベーションを支援するVCの存在意義──CVCで何を目指すのか?

【前編】ゲスト:DNX Ventures Partnership Advisor 中垣徹二郎氏

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シリコンバレーでグローバルなスタートアップの戦い方を知った

──中垣さんが、ベンチャーキャピタルの立場で日本の大企業と関わるようになった経緯を教えてください。

 私は新卒で日本アジア投資という独立系のベンチャーキャピタル(VC)に就職しまして、気づけば27年ずっとVCの仕事をしています。

 2007年に仕事で初めてシリコンバレーを訪れ、その後1年間日米を往復生活する機会を得ました。当時はスティーブ・ジョブズ率いるAppleがiPhone発表の前夜といった時期で、ジョブズが我々のアメリカオフィスのそばで、その発表をしたということで大騒ぎになったり、近くのスターバックスには若き日のマーク・ザッカーバーグがいたり。そんな時期に色々な起業家にお会いして、非常にダイナミズムを感じました。

 自分がベンチャーキャピタルとして多くの素晴らしい起業家と出会いながらも、グローバルに活躍できるスタートアップがなかなか生まれていないということを渡米する前から感じていました。日本にも良い会社はたくさんあり、自分たちが投資をして上場まで至った企業も何社かあったにもかかわらずです。実際に当時の新興の上場企業の売上はほぼ国内で作られたものでこの状況は今も大きくは変わっていません。

 アメリカのスタートアップには「チェンジ・ザ・ワールド」という気概がありました。例えば半導体の会社の話を聞くと、「グローバルでスタンダードを取らないと意味がない」と、まだプロダクトができてもいないのに世界中にマーケティングのチームを置こうとしたりしているんです。グローバルで戦うとはこういうことなんだな、と感じました。

 そこから、日本のスタートアップが世界を目指すのをサポートしたいと考えるようになりました。社内プロジェクトとしてアメリカの大手VCと一緒に、これまでとは違ったアプローチでスタートアップを支援する新しいファンドを立ち上げ、それが後に独立して今のDNX Venturesになったんです。

 そのファンドに出資を募るときは、日本の大企業にお声がけしました。当時の我々の力では、新しいファンドに対して機関投資家に興味を持ってもらうのが難しかったということもあるし、日本のマーケットリーダーである企業を巻き込めたら面白いんじゃないかと考えたからです。結果としてブラザー工業、クラレ、JNC、NEC、日立ソリューションズといった伝統的な企業に1号ファンドへ参加していただくことができました。

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やつづかえり(ヤツヅカエリ)

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